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団塊世代はどこがダメなのか?(インタビュー)

投稿者:miyadai
投稿日時:2004-05-03 - 08:28:44
カテゴリー:お仕事で書いた文章 - トラックバック(9)
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感情的な噴き上がりだけで
現実を変える手法を持とうとし
なかった
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 団塊世代の自己探求や自己否
定の営みがあれほど広がったの
はなぜか。社会学ではアノミー
と言いますが、従来の前提が空
洞化したからです。高度経済成
長下で都市化と郊外化が進み、
伝統的家族形態が変わり、テレ
ビがお茶の間に深く入り込む。
あらゆるものが変わり、従来当
てにできた前提が当てにできな
くなる。人口学的流動性の高い
都会に出てきて、大衆に埋もれ、
自分の位置がわからず、困惑す
る。アノミー(前提空洞化)に
陥ると、人は何かに一体化した
くなる。一体化の対象が幻想で
も人為的でもいい。アノミーか
ら来る一体化願望を現したのが、
弱者や労働者への連帯といった
「共同体幻想」だったわけです。


 むろん、本人たちはこうした
分析を拒否します。分析を受け
入れると動機付けが緩み、自分
たちの価値が下がるとでもいう
ように。しかし、人はどんなに
自由に振る舞っても、必ず社会
に規定されて在る。それによっ
て実存や行為の価値が下がるこ
となどあり得ない。むしろ、社
会に規定されている在り方をよ
く観察し、後代に役立つような
認識をきちんと残すべきです。
 ところが彼らはいまだに、日
の丸に一体化する輩が右で、赤
色旗に一体化する輩が左だ、と
いった稚拙な認識のまま。本来
は、再分配を肯定するのが左、
否定するのが右で、再分配を否
定するから小さな政府となって、
政府が負わない負担を伝統的慣
習に負わるから保守となる。ゆ
えに極右とは、自己決定の延長
上に謀叛を肯定する国家転覆思
想のはず。なのに、団塊世代は、
右も左も、国家だ、党だ、と大
いなるものに寄りすがる腰抜け
ばかり。既成図式に寄りかかっ
て思考停止に陥る輩しかいない。
 
──────────────
社会的機能を果たさず
しかもその自覚もない
──────────────
 団塊世代の政治手法は絶対反
対を叫び、集会やデモで交通を
渋滞させ、役人や政治家に「や
けに道が混んでるなあ」と呟か
せるだけ。叫ぶだけじゃ気が晴
れても社会は変わらない。むろ
ん残酷な痛みに苦しむ当人なら
叫んで当然。でも団塊世代は当
人ではなく単なるサポーター。
真剣に救いたいなら叫ぶだけで
は許されない。要は、利他のフ
リをしたエゴイストなのです。
 ロバート・ケネディは「真の
理想主義者は現実主義者だ」と
言った。魂が熱ければ熱いほど、
素朴な手法に短絡せず、よく学
び、リソースを蓄積し、敵と取
り引きし、現実を確実に変える。
団塊世代は脳天気な精神主義で、
戦略的行動の重要性を知らない。
だから、ぼく自身がロビー活動
で政治を動かそうとするとき、
役に立たないのです。ノリだけ
で思考停止し、観察力と反省力
に由来する創意工夫を欠く彼ら
には期待できない。せめて足を
引っ張るのだけはやめてほしい。