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連載第六回 構造とは何か

■連載の第六回ですが、前回までに「社会システム」概念を理解するの必要な知識をお話
ししました。第一回は「社会とは何か」、第二回は「一般理論とは何か」、第三回は「シ
ステムとは何か」、第四回は「秩序とは何か」、第五回は「社会システムとは何か」です。
■全体を復習します。「社会」とは私たちのコミュニケーションを浸す暗黙の非自然的な
前提の総体です。それを明るみに出すのが社会学ですが、中でも「一般理論」は、特定の
文脈に縛られないよう、できるだけ多様な主題を、できるだけ限定された形式で扱います。
■社会学の一般理論として有力なのは「社会システム」理論です。「システム」とは複数
の要素が互いに同一性のための前提を供給し合うループです。多細胞生物の個体が死ぬと
臓器や細胞も死滅するように、全体の同一性維持なくして部分の同一性維持はありません。
■同一性を「秩序」と言い換えられますが、あるマクロ状態に含まれる「ミクロ状態の違
いによって区別された場合の数=複雑性」が小さく、存在確率の低い状態です。システム
は、要素間の交互的条件づけという内部メカニズムの、永続的作動で、秩序を維持します。
■「社会システム」は要素や関係の同一性は、物理的記述によっては与えられません。火
星人が初めて野球を観察する場合、物理的記述を重ねても、意味を知らないので野球の記
述に至れません。社会システムの意味や関係の同一性は、意味によって与えられるのです。
■正確に言うと、社会システムの秩序定義に必要な、マクロ状態に含まれる「ミクロ状態
の違いによって区別された場合の数」は、恣意的な示差性・二重の選択性・否定性保持と
いった意味の機能が与える「選び直し」の可能性を前提に、初めて数えることができます。

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投稿者:charlie
投稿日時:2003-09-13 - 13:21:00
カテゴリー:連載・社会学入門 - トラックバック(2)