鮭缶のアラスカ鍋日記(貧乏風)さん、トラックバックありがとうございます
投稿者:
miyadai
投稿日時:2006-10-03 - 18:47:38
カテゴリー:
宮台の近況 -
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《まじめな話こんなこと言っている「歴史学者」いる?司馬遼太郎でしょ?こんなこと言ってるの》
後段の山県うんぬんの部分はおっしゃるとおり司馬遼太郎の説を借りました。元原稿ではそう書いてあったのですが、紙幅がもったいないので(!)省略してしまいました。歴史学者うんぬんは前段にかかるだけで後段の山県の部分にかかっていないつもりだったのですが、読み返すと後段にかかっているように読めるのは確かですね。ご指摘ありがとうございます。ところで司馬説自体は何に依拠しているのでしょう。
《これ[日本は戦後一貫して、「戦後的なもの」を肯定する「左」がナショナリズムを否定し]もおかしい。小熊英二『民主と愛国』を読めば、左翼がナショナリズムに基づいて『日本国憲法』を肯定したりしていたことは明らかだし、それが1960年代くらいまで続いてたかと、宮台先生、どこかで言及してたと思うんだけど?》
これは完全にご指摘の通りです。早速直させていただきました。1956年から1960年ぐらいにかけて大きな分水嶺がある──豊かさの到来とともに「反米=護憲ナショナリズム」が終焉する──という話は、僕自身も繰り返し確認を求めてきた近現代史の常識たるべき事項です。早速印刷所に連絡して、ギリギリで「まえがき」の修正に間に合いました。諸事情ゆえにほんの二時間ほどで書き上げた文章なのでうっかりしてしまいました。ご指摘感謝申し上げます。
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